XVERSE（元象科技）は、前テンセント副総裁の姚星が2021年に創業した企業で、AIと3D技術を両立させる独自の路線を歩んでいる。同社は「完全リアルインターネット」と呼ぶ、よりリアルかつ知能的なデジタル世界の実現を目指し、二つの技術を融合させて発展を続けてきた。
3D分野では、端末とクラウドを協調させる独自エンジンや「3DGS」を活用した高速高品質な三次元生成技術を確立し、2024年には国内初の3D AIGC動作生成モデル「MotionGen」を発表。制作効率を大幅に高めつつ、VR大空間ブランド「VISION WALK」を展開し、国内150拠点以上に普及させた。
AI分野では、多モーダルや長文対応、大規模MoE構造を備えた自研大モデル群を公開。2024年には2550億パラメータ規模のオープンソースMoE大模型をリリースするなど、国際水準に達した。さらに海外向けAIロールプレイアプリ「Saylo」を投入し、300万ユーザー突破、平均滞在時間110分を記録するなど高い成長を示している。
XVERSE（元象科技）は今後もAIと3Dの双方向融合を進め、リアルタイムに3Dキャラクターが対話や動作を生成するような新しい体験の実現を構想している。AIと3Dが消費端で本格的に結びつく時、よりリアルでインテリジェントなデジタル世界が現実のものとなると見られる。
