Zhipu AIはAutoGLM 2.0を正式に公開した。これは世界初のクラウド実行型モバイルAgentであり、スマートフォンやPCを占有せずにクラウド上で操作を自律的に実行する仕組みを採用している。GLM-4.5およびGLM-4.5Vを基盤モデルとし、推理・プログラミング・マルチモーダル処理を含む多様な能力を備える。ユーザーは「デリバリー注文」や「航空券予約」などの日常タスクから、文書作成・動画生成・SNS投稿といった業務作業まで、自然言語で依頼するだけで完了できる。
AutoGLM 2.0は「24時間稼働」「自主干渉ゼロ」「全域接続」の3A原則を満たし、クラウド上で常時稼働することでユーザーがオフラインでも作業を継続可能とする。さらにAPIを通じてスマート眼鏡や家電と連携でき、従来の対話型AIを超えた「実行型AI」の形態を提示した。
技術面では、ComputerRL、MobileRL、AgentRLといった強化学習手法を導入し、複雑なGUI操作やマルチタスクにおける安定性と効率を向上させた。ベンチマーク「Device Use」ではChatGPT AgentやClaude Sonnet 4を凌駕し、SOTA水準を達成した。
AutoGLMは国内で無料公開され、誰もがアプリストアから利用可能となっている。Zhipu AIは今後も定時タスクなどの機能追加を予定しており、AIが日常生活や業務に深く入り込む次世代の利用形態を切り開くことを狙っている。