北京航空航天大学と清華大学の研究チームは、拡散モデルをベースとした革新的な3Dアニメ生成フレームワーク「AnimaX」を発表した。従来の固定骨格構造に頼らず、複雑な高次元最適化も不要とする新たなアプローチを採用し、任意の3Dキャラクターを自然に動かすことが可能となった。
AnimaXは、テキストプロンプトと3Dメッシュのレンダリング画像を入力に、複数視点・多フレームの2D姿勢画像と動画を同時生成。これをもとに三角測量により3D関節を復元し、逆運動学で最終的なメッシュアニメーションへ変換する。生成プロセスには、時間的・空間的整合性を高めるための位置共有エンコーディングとモダリティ対応埋め込みも導入されている。
同フレームワークは、既存のMotionDreamerやAnimate3Dと比較しても、姿勢制御と精度の両立に優れており、自然な動きのアニメーションを高い再現性で出力できる点が特長。GitHubで学習済みモデルや推論用コードを含む実装が公開されており、研究用途だけでなく実務応用にも適している。
ただし現時点では、生成される動画は固定カメラ視点に制限されており、長尺アニメーションや広範囲モーションの表現には課題が残る。今後の改良により、長時間かつ動的なアニメーション表現への対応が期待されている。