シャオミ(Xiaomi)、実用主義のAI眼鏡を発表──Ray-Ban Metaを意識しつつ中国市場に最適化

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/UhEtthq0hEk3p3rO4n1Cbg

Xiaomi AI眼鏡
概要ポイント
  • Xiaomi AI眼鏡はAR機能を排し、録画・翻訳・ライブ配信に特化。
  • アジア人に最適な軽量ウェリントン型デザイン(約40g)を採用。
  • レンズに電致変色技術を搭載、色や遮光度の調整が可能。
  • HyperOSと連携し、カメラとして通話やライブ配信に利用可能。
  • Meta製品に似た機能を持ちつつ、中国エコシステムに最適化。
本文

シャオミ(Xiaomi)は新製品「Xiaomi AI眼鏡」を発表した。未来的なAR機能ではなく、録画、翻訳、ライブ配信など実用性にフォーカスした設計で、中国市場に最適化されたスマートグラスとして注目を集めている。


外観はアジア人の顔に馴染むウェリントン型を採用し、裸フレーム重量は約40gと非常に軽量。さらにレンズにはボーイング機採用の電致変色技術を応用し、遮光度や色味をユーザーが即時調整可能にしている。


Qualcomm AR1およびBES2700Hのデュアルチップを搭載し、8.6時間のバッテリー持続を実現。USB-C端子による直接充電方式を採用し、充電ケース不要のシンプルな構造も特徴的だ。


撮影機能では、1200万画素のIMX681センサーを搭載し、2K画質での録画とEIS電子手ブレ補正に対応。第一人称視点での撮影に特化し、動画クリエイターにも実用的な設計となっている。


また音声アシスタント「小愛同学」と連携し、リアルタイム翻訳や無感録音に対応。HyperOSとの連携で、動画通話時に眼鏡のカメラを使用することも可能となっている。さらに中国主要SNSとの提携により、スマホと眼鏡だけでライブ配信が可能となり、日常的なコンテンツ発信をサポートする。


価格は1999元(約4.4万円)からと、Ray-Ban Metaと比較しても競争力がある。シャオミはこの製品を単体での技術革命ではなく、自社エコシステムを支える戦略的デバイスとして位置付けている。