MiniMaxは、誰でも簡単に高品質な短編映像を制作できるAIエージェント「Hailuo Video Agent」のベータ版を発表した。ユーザーは簡単なテキストや画像を入力するだけで、構成・生成・編集・ナレーションを含む一連の動画制作工程を全自動で実行できる。これにより、従来プロの手を要した映像制作のハードルが一気に下がる可能性がある。
同エージェントは三段階での開発ロードマップを描いており、第一段階はテンプレート型の自動生成、第二段階は各工程の編集が可能な半自動化、第三段階では完全自動化されたエンドツーエンドの動画生成を目指す。従来のノードベースのツール設計を捨て、LLM(大規模言語モデル)による自然言語での操作に一本化した点が革新的だ。
利用例としては、名所紹介、恋愛ドキュメンタリー、夢の視覚化、広告風映像、料理やペット動画、卒業記念風のクリップなど多彩で、簡単な指示入力のみで構成された映像が即座に出力される。また、全制作工程を視覚化し、ユーザーがリアルタイムで編集ポイントや構成意図を確認できる機能も備える。
MiniMaxは今後、2025年夏までに半自動化エージェント機能の公開も予定しており、一般ユーザーによる創造性豊かな映像制作の普及を後押ししていく構えだ。