MiniMaxが開発した「MiniMax Agent」は、長期的かつ複雑なタスクを計画・分解・実行まで行う汎用AIエージェントとして、すでに社内の50%以上の社員が日常的に利用している。音声付き学習教材の生成や15分間のプレゼン資料作成、さらにはEC商品ページやアニメーション付きのUI設計など、多様な成果物を生み出す能力を実証している。
このエージェントは、当初の情報追跡用途に特化した「万物追踪」から発展。より柔軟性の高いフルスペック型エージェントへと進化し、信頼できる人間の行動基準を設計思想に組み込んで開発された。バグを避ける徹底した検証工程や、視覚的UXへの配慮も特徴とされる。
また、長文だけでなく画像・音声・動画の理解と生成にも対応。MiniMax独自のMCP(Model Control Pipeline)を通じてGitHubやSlack、Figmaといった外部ツールとの連携も実現しており、オフィス業務からコンテンツ生成まで幅広くカバーしている。
現在は複数モデルの統合で動作しているため、一定の利用コストが課題となっているが、今後は単一モデル化による効率化と低コスト化を目指す。開発チームは「CodeよりRequirementが重要」とし、生産関係の再構築を促すプロダクトであると位置づけている。