VAST、数千万ドル(約45〜75億円)を調達──Tripo StudioでAI×3D制作を再定義へ

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/K71z3ewn_caj_wueDDAkxg

概要ポイント
  • VASTがPre-A+ラウンドで数千万ドル(約45〜75億円)の資金調達を実施。
  • AI駆動の統合型3D制作ツール「Tripo Studio」を正式リリース。
  • Tripo 3.0や関連エコシステムの開発に重点投資。
  • 部品分割・貼図修正・低ポリ化・自動骨格など多機能を搭載。
  • 3D制作を大衆向けへ解放、プロから一般まで幅広い導入進行中。
本文

3D生成AIを開発するスタートアップVASTが、北京市人工知能産業投資基金と靖亜資本からの出資を受け、Pre-A+ラウンドで数千万ドル(約45〜75億円)の資金を調達した。調達資金は、AI駆動の3D制作ツール「Tripo Studio」や新モデル「Tripo 3.0」の研究開発、エコシステム強化に投じられる。


Tripo Studioは、生成・編集・出力までを一貫して行える世界初のAI統合型3D作業ツールであり、部品の自動分割(HoloPart)、貼図補正(魔法ブラシ)、低ポリゴン変換、自動骨格バインド(UniRig)などを備える。従来は数時間を要していた工程が数分に短縮され、プロ・非プロ問わず導入が進んでいる。


VASTはこれまでにTripoシリーズとして、Tripo1.0から2.5、さらにTripoSR・SG・SFといった数十億パラメータ規模の3Dモデルを展開。Tripo Studioの多機能の多くは2024年「オープンソース強化月間」で公開されており、今後登場するTripo 3.0ではさらなる高性能化が見込まれている。


CEOの宋亜宸は、今後は「製品化・商用展開」に注力するとし、3D制作の民主化とクリエイター主導の創作支援を進める方針を示した。同社は既にテンセントやバイトダンス、アリババなどの企業と提携し、ゲーム・3Dプリント・建築設計領域でも多様な実用展開を進めている。