バイドゥは、Three.jsを基盤とする三次元地図開発エンジン「3DデジタルツインJSAPI（JSAPI Three）」を正式公開した。VueやReactといったフロントエンドフレームワークに対応し、2D・2.5D・3Dすべての地図表現に対応可能で、デジタルツイン開発を一つのAPIで実現する。
このAPIは、複数の地理投影方式をサポートし、真地球モードでの表示や滑らかな視点切替を実現。空間分析、三次元測量、気象や交通データのリアルタイム表示など、高度な可視化ニーズに応える設計となっている。
さらに、光源・天候などの環境エフェクトによる自然描写や、実写都市の3D再現、施設や建物内部の可視化、スマート観光・交通インフラへの応用など、多用途展開が可能。導入はnpmとViteによる簡単な設定で済み、初学者にも扱いやすい。
Cesiumのような複雑なフレームワークに比べ、学習コストや開発工数を大幅に削減しており、これまで中小企業や個人開発者には敷居の高かったデジタルツイン分野への参入障壁を取り払った。フロントエンド開発の在り方を変える可能性がある。
