シャオミ(Xiaomi)は創業15周年記念の発表会で、4年をかけて開発した3nmプロセスのスマートフォン向けSoC「玄戒O1」と、初の中大型電動SUV「YU7」を発表した。
「玄戒O1」はTSMCの第2世代3nmプロセスを採用し、109mm²の中に190億個のトランジスタを内蔵。Antutuベンチマークで300万超を記録し、AppleのA18 Proを上回る性能を達成。雷軍(Lei Jun)によれば、135億元を投入し、今後10年で500億元規模の長期投資を継続する。
また、「Xiaomi Watch 4 eSIM」に搭載された通信基帯は同社初の自社開発品であり、4G eSIM単体通信を実現した。通信領域における技術突破も示された。
電動SUV「YU7」は、96.3kWhまたは101.7kWhの大容量バッテリーを搭載し、最大835kmの航続距離を実現。15分で620km充電可能な超高速充電や、HyperVisionスクリーン、英偉達(NVIDIA)製Thorチップを活用した高度な運転支援機能なども備える。
外観はSU7に似た洗練されたデザインを継承しつつ、SUVとしての快適性と空間を強化。シャオミ(Xiaomi)は「Model Yキラー」として本モデルを位置づけ、市場での存在感を高める戦略を打ち出している。