テンセント、ゲーム向けAIGC生成基盤「混元ゲーム」を正式公開──リアルタイムキャンバスや多視点生成で制作効率を大幅向上

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/9wF-qaQ9LSW_BEah_6uYTg

混元ゲーム
概要ポイント
  • テンセントが「混元ゲーム」を正式公開、ゲーム産業向けのAIGC基盤として開発。
  • AIアートパイプラインやリアルタイムキャンバスなど4つの主要機能を搭載。
  • 手描きラフやテキスト入力のみで高品質な2D/3D素材を即時生成可能。
  • 特化型画像・動画モデル9種を公開、Live2Dや超解像にも対応。
  • 大手ゲームプロジェクトでも実用化が進み、制作効率は最大300%向上。
本文

テンセントは、大規模AIモデル「混元」によるゲーム向けAIGC生成プラットフォーム「混元ゲーム(Hunyuan-Game)」を正式公開した。本サービスは、手描きラフやテキスト入力から高品質な2Dアートや3Dモデル素材を即座に生成できる工業級の制作基盤として設計されている。


提供される主な機能は、AIアートパイプライン、リアルタイムキャンバス、AI 2D生成、キャラクター多視点生成の4つ。特にリアルタイムキャンバスでは、描きながら即座にAIが視覚化する没入型の制作体験が可能で、従来の煩雑なツール切替を解消している。


AI 2D生成機能は、ゲーム分野に特化したモデルにより、専門用語やスタイル(厚塗り、サイバーパンク等)を深く理解し、即座に素材化。キャラクター多視点生成では、単一の原画から業界基準に沿った三視図と360度動画を自動生成でき、制作時間を従来の12時間から数分〜30分に短縮した。


あわせて公開された技術レポートでは、4種の画像生成モデル(特効・透明背景・原画・汎用)と5種の動画生成モデル(静止画→動画、Live2D、超解像、インタラクティブ生成など)の詳細が紹介されており、ゲーム開発の全工程をAIが支援する体制が整いつつある。