テンセントが提供する3D生成ツール「Hunyuan(混元)3D V2.5」が、中国国内外で大きな注目を集めている。1枚の人物画像やテキスト指示だけで、3Dキャラクターやプロダクトモデルを自動生成できる本ツールは、現在無料で利用でき、1日20回まで生成が可能だ。
Hunyuan 3Dは、テキストから3Dモデルを生成する「Text-to-3D(テキスト入力による3D生成)」機能を備え、「物体+特徴+スタイル」という指示形式で精度の高い出力を実現。実木の椅子やヴィンテージカー、筋肉質の男性キャラ、外星通信機など、写実・創作問わず様々な3Dモデルが高精度で再現される。また、「中国風」などスタイル選択も可能で、出力結果に明確な特徴を与えられる。
画像から3Dを生成する「Image-to-3D(画像入力による3D生成)」機能では、1枚の正面画像から建築物や乗り物の立体構造を推測して再現できる他、複数面の画像を使うことで非対称構造の物体(例:猫の形をした石鹸皿)も高精度に出力できる。使用感のある表面の傷まで再現される精度により、プロの間でも実用性が高いと評価されている。
さらに、人物写真からの3Dキャラクター生成、骨格自動認識によるアニメーション追加、ゲームアイテム生成、ミニゲーム開発にも対応。テンプレートを用いたワークフロー設計や将来的なカスタム機能の拡充も予定されている。
海外では、CGアーティストがHunyuanで生成したモデルを3Dプリンタで出力した事例や、「現状の最高峰」と評される声も多く、X(旧Twitter)でも広がりを見せている。初心者向けの英語ガイド動画も用意されており、誰でもすぐに利用開始できる点も魅力だ。