中国・広州発のウィーライド（文遠知行）は、自社のL4自動運転技術を軸にRobotaxiを世界展開中。UAE、スイス、フランス、スペインなど10カ国30都市に進出し、Uberとの連携を通じたサービス展開も進む。アブダビやドバイでの稼働に続き、今後5年間で15都市への展開が予定されている。
同社の技術基盤「WeRide One」は、Robotaxiに限らずRobobusやRobovan、Robosweeperといった他製品にも応用されており、高速・低速、乗客・貨物問わず多様なニーズに対応。各国の道路や空港などでの実証が進んでいる。
最新世代のRobotaxi GXRは、1300TOPSのAI演算能力を持ち、極端な照度環境や高密度交通にも対応。量産化も視野に入れており、製造コストは過去の数百万から30万元台まで低減されている。これにより、商業運用に必要な経済条件が整いつつある。
さらに、ウィーライドはボッシュとの提携によりL2+自動運転技術の開発にも取り組み、奇瑞汽車のEV車種に量産導入済み。同社の通用AIドライバーはL2からL4まで一貫した技術体系で構築され、各製品への展開が可能となっている。
Robotaxiの世界展開は、単なる拡大戦略にとどまらず、技術と商業化の両立を追求する中で自然と選ばれた道とも言える。2025年現在、ウィーライド（文遠知行）は“通用性のある自動運転”を体現するリーダー企業として、L4領域の新たなスタンダードを築きつつある。
