バイドゥ、ERNIE 4.5(文心4.5)Turboや「心響」など複数AIアプリを発表──MCP全面展開とAI開発支援を強化

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/SN_vtNl64yFYup8bZCGMlA

概要ポイント
  • ERNIE 4.5(文心4.5)TurboとX1 Turboを正式発表し、性能向上と大幅な価格引下げを実現。
  • 高説得力デジタルヒューマンやマルチモーダルOS「滄舟OS」など実用アプリを多数発表。
  • 通用AI「心響」アプリがマルチエージェント協調で複雑タスクを解決。
  • Miaoda(秒噠)を通じ誰でもAIアプリを作れるノーコード環境を提供。
  • MCP全面展開と開発者向けオープンプラットフォームを整備し、AIエコシステムを拡大。
本文

バイドゥは4月25日に開催された「Create2025 バイドゥAI開発者大会」で、次世代大規模言語モデル「ERNIE 4.5(文心4.5)Turbo」「X1 Turbo」およびマルチなAIアプリ群を発表した。李彦宏CEOは、高性能・低価格な基盤モデルと開発環境整備によって、開発者が安心してアプリ開発に集中できる環境を構築すると述べた。


ERNIE 4.5(文心4.5)Turboは従来よりも速度が向上し、コストは80%削減。1M(100万単位)トークンあたりの入力価格は0.8元(約16円)、出力価格は3.2元(約64円)。X1 Turboは更に推論力・思考力が強化され、性能面でDeepSeek R1やV3を上回り、価格は入力1元(約20円)、出力4元(約80円)。


応用面では、高い説得力を持つデジタルヒューマンやマルチモーダルOS「滄舟OS」などを発表。特にBaidu Netdisk(百度網盤)との連携で展開される「AIノート」は、学習動画から構造化ノートやマインドマップを自動生成するなど、高い実用性を示した。


さらに、マルチエージェントAI「心響(Xinxiang)」は、200以上のシーンでの活用が可能で、複雑なタスクを分解・協調・実行できる。ノーコードツール「Miaoda(秒噠)」は一般向けに開放され、誰でも数分でAIアプリを構築可能な環境が整備された。


MCPの普及も強調され、電商対応MCPや検索MCPなどの国内初のサーバーを公開。バイドゥは各種サービスとMCPの統合を進め、今後は開発者支援を一層強化するとした。また、最大7000万元(約1億4000万円)のスタートアップ投資やAI人材育成1000万人計画も発表された。