中国AI企業のZhipu(智譜)が展開する大規模言語モデル(LLM)プラットフォーム「BigModel.cn」が、トークン単価を1億トークン単位で示す「億」時代に突入した。中核となる推論モデル「GLM-4-FlashX」は、1億トークンあたり10元(約210円)という破格の価格を実現。GPT-4に匹敵する機能性を有し、高速推論を実現しながらも、データ生成や翻訳など複数分野で高性能を発揮する。
GLM-Z1シリーズでは、「Air」モデルを50元(約1,050円)/億トークン、「AirX」モデルを500元(約10,500円)/億トークンで提供。特に「Air」モデルは、DeepSeek-R1比で推論速度8倍を実現し、登場初日で1万社以上が導入。トークンの利用量も急拡大している。
汎用モデル「GLM-4-Plus」も4月24日より価格を90%引き下げ、500元(約10,500円)/億トークンとなった。コード生成やデータ分析、機械翻訳など多用途に対応しつつ、金融・教育・インターネットなど幅広い業種に最適化されている。
Zhipu(智譜)BigModelは今回の価格改定により、高精度かつ低コストなフルスタックLLM技術を、より多くの企業や開発者に届けることを目指している。