CAMEL-AIは、強化学習(RL)エージェントが現実世界で活用される際に直面する“最後の一マイル問題”を解決するため、「エージェント環境拡張プロジェクト(Scaling Environments for Agents)」を始動した。このプロジェクトは、AIエージェントの研究・開発に必要な共通環境とインフラの整備を目指しており、開発者コミュニティとともにオープンな形で推進される。
すでにCAMEL-AIは、複数の関連プロジェクトを通じて環境構築の下地を整えている。Loongプロジェクトでは推論やデータ生成に関する環境を、OWLプロジェクトではGUI操作に特化した環境を、CRABプロジェクトではクロスプラットフォーム対応のマルチモーダル環境を構築してきた。また、OASISプロジェクトではゲームや仮想社会のシミュレーション環境を提供している。
今回始動したプロジェクトでは、次の7つの分野を中心に環境構築が進められる予定だ:Web GUI操作、Function/ツール/API呼び出し、AI研究とメタベンチマーク、ソフトウェア/エンジニアリング、ゲームシミュレーション、推論、データ生成。これらの分野を出発点とし、さらに幅広い応用領域への展開も視野に入れている。
プロジェクトの初回説明会は、4月22日22:00(北京時間)にオンラインで開催され、プロジェクトの目標と開発方針が共有される。CAMEL-AIは、広く開発者の参加を歓迎しており、WeChatやDiscordなどを通じてコミュニティへの参加を呼びかけている。