VAST、3D制作基盤技術「UniRig」「HoloPart」を同時オープンソース公開──骨格生成と部品分割で制作フローを革新

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/9nRhV7tvLtGH80LdkGMEYw

概要ポイント
  • UniRigはテンプレート不要で汎用性の高い自動スケルトン生成を実現。
  • 自回帰モデルと独自のトークナイゼーションにより、あらゆる3D形状に対応。
  • HoloPartは不可視領域まで含む3D部品の意味的補完を実現。
  • TripoSGを基盤とし、拡散モデルにより複雑な部品構造も高精度に補完。
  • GitHubでソースコード、Hugging FaceでHoloPartのデモを公開中。
本文

3D生成AI企業のVASTは、清華大学および香港大学と連携し、次世代3Dコンテンツ制作の基盤となる2つの技術「UniRig」と「HoloPart」をオープンソースで公開した。いずれも骨格生成や部品分割といった3D制作の課題を解決するものであり、高い注目を集めている。


UniRigは、多様な3Dモデルに対し、トポロジー整合性のある骨格を高精度に自動生成するフレームワーク。Transformer系の自回帰モデルに加え、関節の階層構造や意味情報を組み込んだ独自のトークナイゼーション技術を採用しており、人物、動物、空想生物から機械構造まで幅広く対応。14,000体以上の多様なモデルからなる大規模データセット「Rig-XL」を用いて学習されている。


HoloPartは、AI生成や3Dスキャンで得られる一体型モデルに対して、見えない領域も含む部品単位での分割を可能にする技術。既存の手法では困難だった部品の完全な再構成を、拡散変換器モデルにより実現。HoloPartは初期分割と部品補完の2段階プロセスで構成され、TripoSGをベースとした事前学習と、ABO・PartObjaverse-Tinyなどのデータセットで精度を高めている。


これにより、部品ごとの個別編集、素材割り当て、リギング、再メッシュなど、下流作業の自由度が飛躍的に向上。オンラインデモも公開されており、誰でも試用可能な環境が整っている。VASTは今後も3D制作支援ツールのオープンソース展開を継続する方針を示している。