バイドゥのAI技術が、米国の「2025エジソン賞(Edison Awards)」で金賞と銀賞の2冠を達成した。無人運転分野では、バイドゥの自動運転サービス「Apollo Go(アポロ・ゴー)」が金賞を受賞。これは中国の無人車プロジェクトとして初の快挙であり、審査委員会からは「先進的な感知と判断システムを組み合わせ、安全かつ信頼性の高い都市交通サービスを提供している」と高く評価された。
バイドゥは2013年から自動運転技術の研究開発を進め、累計5000件以上の特許群を保有。米調査会社Guidehouseによる国際ランキングでも、中国企業として唯一、2年連続で「リーダー」カテゴリーに分類されている。
一方、持続可能性部門の銀賞には、バイドゥと国際愛護動物基金会(IFAW)が共同開発した「絶滅危惧種AI守護官2.0」が選ばれた。このAIツールは、違法な野生動物取引を検出するため、ネット上に流通する画像を解析し、密売に使われる動物製品を特定する。2019年から開発が進められ、2024年には精度や識別範囲を大幅に向上させた2.0がリリースされた。
このツールは、プログラミング不要のPaddleXプラットフォームにより、誰でも独自にモデルの訓練・運用が可能。最新版では認識精度が86%に達し、34種類の野生動物製品に対応。特に違法取引が急増する亀類20種や、象牙・穿山甲(センザンコウ)などの高価値製品を強化対象としている。2025年3月時点で、40万枚以上の画像をスキャンし、3万枚以上の違法画像を検出。1.2万件以上の広告削除につながったという。
このようにバイドゥは、都市モビリティと生態保護という異なる分野でAI技術を展開し、社会課題の解決に貢献している。