中国のAI企業Zhipu(智譜)は、2025年3月末の中関村フォーラムにて、次世代AIエージェント「AutoGLM 沉思(AutoGLM Rumination)」を正式発表した。このエージェントは、検索・分析・操作といった一連の知的作業を統合的かつ自律的にこなす能力を持ち、ChatGPTでは200ドル相当とされる機能を、ZhipuのChatGLM Web版およびPCアプリ版(v2.9.1以降)で無料かつ無制限に提供している。
AutoGLM 沉思は、インターネット上での情報探索、知識の統合、結果のレポート作成までを自動実行する「情報収集 → 判断 → 検証 → 実行」の4段階処理を備える。中関村フォーラムの要点を独自に収集・整理し、500字の要約を自律的に生成するなど、従来の対話型AIを超えた実用性を示した。
このエージェントは、中国のRedNote(小紅書)や知乎、知網、WeChat公式アカウントなど非公開APIの情報源にもアクセス可能で、マルチモーダル対応による画像・動画の理解力も持つ。また、AutoGLM 沉思を活用してRedNote上で知識アカウントを立ち上げ、2週間で商業案件を獲得した事例も登場している。
技術基盤にはZhipuのGLMシリーズがあり、32億パラメータ規模の「GLM-4-Air-0414」をベースに、「GLM-Z1-Air」「GLM-Z1-Rumination」といった推論特化型モデルが構成要素となっている。これらのモデルは、2025年4月14日に中核技術のオープンソース化が予定されており、Zhipuは開発者向けに自社のMaaSプラットフォーム「bigmodel.cn」でも順次公開を進める。
またZhipuは、北京、杭州、成都などの地方自治体や国有資本との協業を通じ、地域主導での大規模モデル実装を進めているほか、「一帯一路」沿線国やASEAN諸国との国際連携も積極的に展開中。AI基盤の信頼性向上と自主性確保を目的に、多国間協調を主導している。
AutoGLM 沉思は、「考えるAI」から「動くAI」へと進化する転換点を示すプロダクトであり、中国発のAIエージェントがグローバル市場に与える影響は今後ますます注目されるだろう。