「世界初の汎用AIエージェント」として一夜にして話題となったManusが、App Storeにてスマホアプリを公開した。Manusはタスクの自動実行能力を持つAIエージェントで、Claude 3.7を基盤モデルに採用し、従来のClaude 3.5には戻らないと明言している。より長い文脈理解、多モーダル処理、高安定性のサンドボックス、高機能な有料プランβ版など、技術面での進展が相次いで発表された。
急速なユーザー増加によりサーバー運用コストが課題となり、現在Manusの開発元は米国の複数VCと数千万ドル規模の資金調達を交渉中。評価額は5億ドルに達するとされ、AnthropicのClaudeモデルをタスクごとに利用するライセンス費用も負担となっている。開発元の「バタフライエフェクト」はこの資金調達報道についてコメントを控えている。
機能面では、教育2.0としてFastAPIを使ったインタラクティブな学習サイトを構築し、Anki向け記憶カード生成ツール、物理学習用のアニメーション生成、語彙ゲーム作成など、具体的な教育支援機能が次々と追加されている。また、ATP合成酵素の動作モデルをAIが構築し表示するなど、高度な理科教育用途にも応用可能であることが示された。
一方で、ManusはClaudeなど外部技術を多く活用しており、オープンソースコミュニティでは同様の機能が模倣されるケースも出ている。真の技術的独自性や商用展開の持続性が課題とされる中、AIエージェント市場では「全自動実行能力」や「ツール統合性」、「クロスドメイン対応力」が競争の焦点となっており、Manusの将来性には期待と懸念が交錯している。
現在、Manusはサンフランシスコ、プロボ、ニューヨーク、そして東京でオフラインイベントを開催し、グローバル展開にも力を入れている。大手がしのぎを削るAIエージェント市場において、スタートアップとしての創造性とスピードを武器に、Manusが今後どこまで成長できるのか注目される。