世界初の汎用AIエージェントを標榜する「Manus」が、発表からわずか3週間で約5億ドル(約37億元/約780億円)の評価額でシリコンバレーにて資金調達を開始したことが明らかとなった。Manusを開発するチームは、現在現地で連日満席のユーザーイベントを開催しており、注目度の高さがうかがえる。
Manusはそのプロダクト面でも急速に進化を続けており、教育や科学の分野での活用が期待される新機能を追加。FastAPIで構築されたインタラクティブ学習サイトや、語彙ゲームの自動生成、Anki対応の記憶カード作成機能などが紹介されている。さらに、動量保存といった物理現象を可視化するインタラクティブなアニメーション生成も可能となり、BlenderでATP合成酵素の動作モデルを構築するユーザーも現れた。
このManusの登場により、AIエージェント業界は一気に活況を呈している。発表当日には、わずか3時間で5人の開発者が再現した「OpenManus」や、DeepSeekモデルを統合した「OWL」といったオープンソースプロジェクトが即座に出現。GitHubのトレンドを席巻した。
特に注目されるのは、AIエージェントと外部データを安全に接続するための標準プロトコル「MCP(Model Context Protocol)」の広まりである。BlenderやCursorなどのツールが対応し、開発者はMCPサーバー経由でデータソースをAIアプリと双方向接続できるようになる。OpenAIのサム・アルトマンも「MCPを支持し、製品への導入を進める」とコメントし、自社のAgentSDKやChatGPTのデスクトップ版でのサポートを発表した。
Manusが資金調達に成功すれば、AIエージェント市場における象徴的な転換点となる可能性が高い。MCPの普及と相まって、次世代エージェントの開発競争はますます激化していくだろう。