2025年3月24日、バイドゥ(百度)は自社イベント「百度AI Day」において、生成型AIを活用したノーコードアプリ開発ツール「Miaoda(秒噠)」の正式公開を発表した。これは、専門的なプログラミング知識が不要で、自然言語による指示のみでアプリの設計・構築・公開までが可能になる革新的なツールである。
Miaoda(秒噠)の特徴は、複数のAIエージェントがチームのように協力し、開発工程を自動的に進める点にある。ユーザーは「旅行イベント用のWebページを作成したい」「キャンペーン応募フォームが必要」といった要望を口語的に伝えるだけでよく、内部のAIが自動的に役割を分担する。「プランナー」が要件を整理し、「ライター」がテキストを生成、「デザイナー」がビジュアルを整え、「エンジニア」がコード化して機能を実装する。まるで社内に複数の専門部署が存在するかのような体験が可能になる。
さらに、Miaoda(秒噠)はバイドゥ(百度)のクラウド基盤と深く統合されており、地図の挿入、音声認識、画像処理、検索エンジン、クラウドリソースの動的管理など、様々な機能を一文で呼び出してアプリに組み込める。「地図を表示して集合場所を示したい」「一括共有ボタンを設置したい」などの操作も、自然言語で指示するだけで即座に実装される。
開発スピードも従来の常識を覆す。これまで、企画からデザイン、開発、テスト、運用までに数か月かかっていたアプリ開発が、Miaoda(秒噠)を使えば最短3分で初期バージョンを構築可能で、フィードバックに基づいた修正や機能追加も1時間以内に完了できるという。これは、特に中小企業やスタートアップ、リソースが限られた個人開発者にとって大きな武器となる。
なお、Miaoda(秒噠)には「進化型ワークフロー」も搭載されており、ユーザーの利用履歴やフィードバックを基に、エージェントの判断能力や生成コードの品質が継続的に最適化される。使えば使うほどユーザーの意図を深く理解するようになり、開発効率もさらに高まっていく。
今回の発表は、バイドゥ(百度)が掲げる「技術平等」「コード平等」という理念を象徴するもので、技術者以外のすべての人が、創造力を形にできる環境を提供することを目指している。今後、より高度な機能も段階的に解放される予定で、企業向けの複雑な業務アプリの開発にも対応できるようになるという。
なお、米Fast Company誌の「世界で最も革新的な企業」ランキング(2025年)において、Miaoda(秒噠)を開発したバイドゥ(百度)は、中国企業として第二位にランクイン。DeepSeekが第一位となり、中国における生成AI競争が新たな局面に入ったことを象徴している。