テンセントが5種の3D生成モデルを一挙公開、Hunyuan3D 2.0ベースで高速・軽量化を実現

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/-9pKh5yO3FVOCE_qaIDY-g

概要ポイント
  • Hunyuan3D-2.0ベースの3D生成モデル5種を3月18日に同時公開。
  • FlashVDMによる高速処理で30秒以内の生成を実現。
  • Miniモデルは省電力環境でも動作可能な軽量設計。
  • GitHubで実行コード・構成情報・ライセンスを網羅的に公開。
  • PBR対応と多形式出力で高度な視覚表現と広範な互換性を両立。
本文

2025年3月18日、テンセントは3D生成AI「Hunyuan3D-2.0」を基盤とした5種類の最新モデルを一斉にオープンソースとして公開した。これらのモデルは、これまでゲームやデジタルコンテンツ制作において高いコストと時間がかかっていた3Dモデリング作業を、自動化かつ高速化するために設計されており、個人クリエイターから大規模開発チームまで幅広い利用者層に向けられている。


5種の公開モデルには、短時間で高精度な3D幾何構造を出力する「Turboシリーズ」、マルチビュー画像入力に対応し構造的な正確さとディテール再現を向上させる「Multi-viewモデル(Hunyuan3D-2mv)」、さらに演算リソースの制約がある環境でも動作可能な「Miniシリーズ(Hunyuan3D-2mini)」などが含まれる。これらの中核には、テンセントが開発した3D生成加速フレームワーク「FlashVDM(Flash Vector Diffusion Model)」があり、従来の拡散モデルの推論時間を大幅に短縮。Turboモデルにおいては、3D生成プロセス全体を30秒以内に収めることができる高速性能を実現している。


Miniモデルは、構造の最適化とパラメータの圧縮により、NVIDIA RTX 4080だけでなく、Apple M1 ProなどのノートPCレベルのハードウェアでも動作可能。これにより、場所や環境にとらわれず3D生成を可能とする柔軟性が確保された。また、Multi-viewモデルは、2〜4枚の標準視点画像をアップロードするだけで、3Dモデルを生成する仕組みを採用。ユーザーは手元の写真や2Dデザインを元に、直感的に高品質な3Dオブジェクトを作成できる。


さらに、テンセントの3D AI創作支援ツール「Hunyuan3D AI創作エンジン」も同時に機能拡張が実施され、従来よりも視覚的に優れた表現と効率的な生成プロセスを実現している。新エンジンでは、3Dポリゴンの自動削減機能を搭載し、数百〜数千面の三角形面を自動生成・最適化。これにより、ディテールを維持しつつ低ポリ構造に抑え、レンダリングやゲームエンジンへの導入が容易になる設計となっている。


視覚面の表現力についても進化しており、PBR(物理ベースレンダリング)技術に対応。マテリアルの反射、透明感、光の干渉などをリアルに再現できるようになったことで、映画やアニメーション向けの高品質な3D素材の生成も視野に入る。また、OBJ、GLB、FBXに加え、STL、USDZ、MP4といった複数フォーマットに対応しており、3Dプリンターとの連携やモバイル端末でのリアルタイム表示、AR/VR用途への応用も想定されている。


GitHub上では、5種類のモデルそれぞれについて実行手順、依存ライブラリ、パラメータ設定、構成の解説が詳しく掲載されており、研究者や開発者がローカル環境で実験や応用を行う際の利便性が高い。また、MITライセンスで公開されているため、商用以外の学術利用においては自由度が高く、派生研究やコミュニティによる発展も期待されている。Blender向けのアドオンや、ComfyUIとの連携を支援するツール類も同時に開発・紹介されており、エコシステムとしての広がりも強化されている。