a16zが発表した「2025年版グローバルAIアプリTop50(Web部門)」で、MiniMaxが開発するHailuo AI(海螺AI)が第12位にランクインし、AI動画分野において世界1位の評価を獲得した。快手のKLING AI(可霊AI)(第17位)やOpenAIのSora(第23位)を上回る評価を受け、プロフェッショナル領域での活用が進んでいる。
Hailuo AI(海螺AI)は、文・画像・主体情報をもとに動画を生成できるツールで、6種類のモデルを展開している。特に「I2V(画像生成)」「T2V(文章生成)」「S2V(主体一致)」モデルに加え、映画的カメラワークを実現するDirector機能が注目されており、撮影演出の再現性が高い。さらに、わずか0.5元(約10円未満)で5秒の高品質動画が生成可能というコストパフォーマンスの高さも際立つ。
グローバルでの人気も急速に拡大しており、2025年1月には海外版の月間訪問者数が1635万に達し、国内の6倍以上となった。映画監督やデジタルアーティスト、ゲーム開発者など、多くのプロフェッショナル・クリエイターからの支持を集めている。
技術面では、VBenchの評価で「人物表情の一貫性」や「動作の連続性」においてSoraを上回るスコアを記録。また、S2Vモデルでは一枚の顔写真から安定したキャラクター動画を生成できる「主体一致機能」も搭載し、従来必要だった複数視点・動画素材が不要となった。
映像演出面では15種類の運動カメラ効果をサポートし、「左揺れ+下降」や「後方ズーム+上昇」など複雑な演出も自然に再現可能。静止画像からキャラクターに動きを与えるI2V-Liveモデルは、特にアニメや教育用途での活用が進んでいる。
プロンプト(指令文)設計にも力を入れており、カメラ運動や画面構成、雰囲気まで詳細に指定することで、より精密な映像生成が可能となる。Hailuo AI(海螺AI)の公式ナレッジベースではその手法が詳しく解説されており、利用者の創造力を引き出す仕組みが整っている。
2024年9月のリリースから半年間で、Hailuo AI(海螺AI)は中国国内だけでなく海外市場でも確固たる地位を築いた。PewDiePieなど世界的インフルエンサーによる支持もあり、SNS上では「Hailuo」として多くの生成映像が共有されている。MiniMaxは今後、Hailuo AI(海螺AI)を「動画特化ブランド」として再編し、より専門的な映像AI分野に注力していく姿勢を示している。