miHoYo創業者・蔡浩宇が設立したAIゲーム開発会社Anuttaconが、初のプロジェクトとなる『Whispers From The Star』を発表した。本作はAIを活用したリアルタイム対話によって、プレイヤーの言葉がキャラクターの行動や物語の展開に影響を与える没入型ゲームとなっている。
プレイヤーがサポートするのは、異星GAIAに不時着した天体物理学専攻の学生「Stella」。音声、テキスト、映像を通じてStellaと会話することで、彼女の感情、返答、行動がリアルタイムで変化する。画面上には心拍数や温度、信号強度といった情報が表示され、プレイヤーの言葉が彼女の生死やストーリー分岐に関わっていく。
本作ではマルチモーダルAIやインテリジェントエージェント技術を駆使し、キャラクターの挙動を100%リアルタイム演算で描画。映像はAI生成ではないが、技術的に高度な実装となっている。スマートフォン上でこの表現を実現するには高度な演算処理が求められるが、現在はiOS 12以上の端末を対象に、クローズドβテストの参加者を公式サイトで募集している。
Anuttaconは設立から半年で急速に規模を拡大し、現在約40人規模の少数精鋭体制を築いている。MicrosoftやMeta、miHoYoの元研究者、さらにはXiaopeng Motors(小鵬汽車)で中国最大級の自動運転AIセンター「扶遥」を手がけたErik Liらが中核メンバーとして参加している。
また、元miHoYoの他チーム出身者も別途スタートアップ「半図科技」を設立しており、AIとバーチャルキャラクターによる没入型体験を軸としたゲーム開発が中国で加熱し始めている。