Manusがアリババ「Qwen(通義千問)」と戦略提携 中国国内版Manus開発へ

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/ZfyftO_OP36d70bxE5pB_g

概要ポイント
  • ManusがアリババのQwen(通義千問)と提携し、中国国内版サービスを発表。
  • QwenシリーズはHugging Face上で10万以上の派生モデルを持つ大規模オープンモデル群。
  • 最新の「QwQ-32B」モデルはdeepseek-R1に匹敵しつつコストは約1/10。
  • QwQ-32Bは家庭用PCでも動作可能で、普及が期待される。
本文

生成AIツール「Manus」が、アリババ傘下のAI研究機関「通義実験室(Tongyi Lab)」が開発する大規模言語モデル「Qwen(通義千問)」との戦略的提携を発表した。中国時間の3月11日午後7時、Manus公式が突如発表し、業界に驚きをもたらした。今回の提携により、中国ユーザー向けの「中国国内版Manus」が開発され、Qwenのオープンソースモデルをベースに構築される。


Qwenシリーズは、Hugging Face上で10万以上の派生モデルが存在する世界最大規模のオープンモデル群となっており、その影響力は日増しに拡大している。特に3月6日にリリースされたばかりの最新モデル「QwQ-32B」は、32Bという比較的軽量なパラメータ構成ながら、deepseek-R1(671B)と同等の性能を実現したとされ、注目を集めている。推論コストはdeepseekの10分の1に抑えられ、個人ユーザーの環境でも動作可能な点も大きな魅力だ。


中国国内版ManusにこのQwQ-32Bが採用されることで、国内ユーザーにも高品質かつ低コストの生成AI体験が提供されることが期待される。モデル性能の高さとローカル展開によるユーザビリティ向上の両立により、中国AI市場に新たなインパクトを与える可能性が高い。


【関連リンク】
Manus公式サイト:https://manus.im
Qwen公式サイト:https://chat.qwen.ai