AI業界で話題となっている汎用AIエージェント「Manus」に対し、CAMEL-AIは迅速に対応し、わずか0日で同等の機能を持つ「OWL」を開発、完全オープンソースで公開した。
OWLは、GAIAベンチマークで58.18%という高スコアを記録し、HuggingfaceのOpen Deep Researchの55.15%を上回る性能を示している。これにより、OWLはオープンソース界で最高のパフォーマンスを持つフレームワークとして位置づけられている。
Manusの招待コードが高額で取引されている状況とは異なり、OWLはGitHub上で無料で公開されており、誰でも容易にアクセスし、利用することが可能である。さらに、開発者はこのプロジェクトに自由に貢献でき、機能の強化や改良を行うことができる。
OWLの主な特徴として、Ubuntuコンテナの起動、データソースへの接続、タスクの自動プランニングと実行など、多岐にわたるタスクの自動化が挙げられる。これにより、クラウド上でのリモート作業が可能となり、開発者の生産性向上に寄与する。
CAMEL-AIは、OWLプロジェクトを通じて、Manusの高額かつ閉鎖的な性質に対するオープンで柔軟な代替手段を提供している。今後もコミュニティと協力し、OWLの機能拡張や最適化を進めていく予定である。
CAMEL-AIとは？：
CAMEL-AIは、マルチエージェントシステムのスケーリング法則を探求するオープンソースコミュニティ。マルチエージェントフレームワーク「CAMEL」を開発し、大規模言語モデル（LLM）を活用したエージェントの協調やタスク自動化を促進することを目的としている。データ生成、世界シミュレーション、タスクの自動化など、多岐にわたる応用が可能で、エージェントの行動や能力、潜在的なリスクに関する洞察を提供する。
このフレームワークは、エージェントの協調行動や能力を大規模に研究するためのスケーラブルなアプローチを提供し、コミュニケーションエージェントの研究を支援。GitHub上で公開されており、開発者は自由にアクセスし、改良や機能拡張に貢献できる。
【関連リンク】
OWL（GitHub）：https://github.com/camel-ai/owl
CAMEL-AI公式サイト：https://www.camel-ai.org
