2月18日、百度(Baidu)は2024年第4四半期および年間業績を発表した。年間総収益は1331億元(約2兆7000億円)、百度(Baidu)コア事業の純利益は234億元(約4700億円)と、前年同期比21%の増加を達成した。この成長は、同社のAI技術やクラウドサービス事業の強化が寄与しているとみられる。
翌日の2月19日には、山東港(Shandong Port Group)との戦略的提携を発表。青島で開催された「2025年度科技創新大会」にて、百度(Baidu)智能雲(Baidu AI Cloud)と山東港は、AI技術や大規模AIモデル、無人運転技術を活用した「スマート港湾」構築に向けて協力することを確認した。この提携により、港湾産業のデジタルトランスフォーメーションが一層加速する見込みだ。
さらに、百度(Baidu)のAIエージェント「客悦(Ke Yue)」は、企業成長コンサルティング機関「沙利文(Frost & Sullivan)」と「頭豹(Toubao)」が共同で発表した「2024年中国AI Agent年間ランキング」において、「最実用的なAgent TOP10」「最も商業価値のあるAgent TOP10」「最も革新的なAgent TOP10」の三部門で受賞を果たした。「客悦」は、特にカスタマーサポート領域での優れた技術力と応用実績が評価されている。
また、2月20日には、百度(Baidu)AI検索が新たに「DeepSeek-R1」フルスペック版を正式導入。この新エンジンは百度(Baidu)の既存のネットワーク検索機能と統合され、初日から利用者数が1000万人を突破するなど、大きな話題となった。「DeepSeek-R1」は、より高速かつ精度の高い検索結果を提供し、ユーザーの多様なニーズに応えることを目指している。
百度(Baidu)は、今後もAI技術の開発と産業応用を強化し、企業のデジタル変革を支援するとともに、ユーザーエクスペリエンスの向上に取り組む方針だ。