Tencentが提供するAIワークスペース「ima.copilot(ima)」が技術アップグレードを実施し、新たにDeepSeek-R1モデルを導入した。これにより、ユーザーは検索、読解、執筆、ナレッジベースの機能において、Tencentの「混元大モデル」または「DeepSeek-R1」のいずれかを選択できるようになった。これにより、AIの活用範囲が広がり、特に数学演算や文書解析の精度が向上する。
imaは2024年10月にTencentがリリースしたAIワークスペースで、ナレッジベースを中心に設計されている。現在、Windows、Mac、WeChatのミニプログラムで利用可能で、ユーザーは公式サイトからダウンロードするか、WeChatで「ima 知识库(imaナレッジベース)」を検索することで利用できる。個人の知識を長期的に蓄積できるだけでなく、チームでの情報共有も可能なため、業務効率の向上が期待される。
また、DeepSeekはAI研究分野で大きな進展を遂げた。上海AI Labは数学推論を強化する「Test-Time Scaling (TTS)」技術を開発し、7BパラメータのDeepSeek-R1が、より大規模なモデルを上回る成績を記録した。さらに、清華大学のKTransformersプロジェクトにより、DeepSeek-R1が24GBのGPU環境でも動作可能となり、ローカル推論のコストを削減。Unsloth AIはGRPOトレーニング技術で推論時のVRAM使用量を7GBまで削減し、多くの研究者が手軽にAI推論を行える環境を整えた。
imaの設定でDeepSeek-R1を選択することで、より高度なAI推論を活用できる。また、Tencentの混元大モデルも引き続き使用可能で、ユーザーの用途に応じた選択が可能となった。AI技術の進化により、DeepSeekは今後、コード解析や化学計算などの分野にも応用が拡大すると期待される。
ima 公式サイト:https://ima.qq.com