中国のロボット企業 AgiBot(智元機器人) は、新たな組織再編を実施し、「LingXi(霊犀)」製品ラインを深センに新設した。これは、既存のLingxiシリーズ製品を継承し、主に高齢者向けの個人向け(To C)ロボットを開発する事業部となる。
今回の再編では、深センの「LingXi(霊犀)」のほか、上海に「Expedition(遠征)」、北京に「Genie」という3つの新たな製品ラインが設立された。それぞれの事業部は、王闖(前DJI Livo部門責任者)、姚卯青(前NIOエンジニアリングディレクター)、稚暉君(技術専門家) らが率いている。なお、Lingxi製品ラインの責任者は現在選定中で、暫定的に稚暉君が担当している。
AgiBotはソフトウェア、ハードウェア、制御システム、クラウドまでを含む全スタックの独自開発を進めており、具身知能(Embodied Intelligence, G1-G5)の進化モデルを提唱。現在はG2〜G3の段階にある。また、2024年12月にはロボットの量産を正式に開始し、2025年1月6日には累計1000台の具身ロボット生産を達成した。
今後、LingXi(霊犀) 製品ラインの体制が強化されることで、AgiBotの個人向けロボット市場への展開がさらに加速すると見られる。