テンセント、ナレッジベースフレームワーク「WeKnora」をオープンソース公開──API対応で自動化と業務活用を拡張

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/CQPAVMEkzomJ_SedeBd1lAg

WeKnora
概要ポイント
  • WeKnoraはテンセントがGitHubで公開したナレッジベースフレームワーク。
  • imaを基盤としつつAPI連携で自動更新とワークフロー統合が可能。
  • ローカル・クラウド両環境にデプロイ対応、多モーダル処理も実装。
  • テキスト・画像・動画入力に対応し、検索精度を向上。
  • 微信プラットフォーム連携により企業利用を拡張。
本文

テンセントは文書検索フレームワーク「WeKnora」をGitHub上でオープンソース公開した。同社の既存アプリ「ima」を基盤としつつ、これまで課題だったAPI未対応を克服し、自動更新や業務システムとの統合を実現する。


WeKnoraはローカル環境やクラウド環境の双方に柔軟にデプロイ可能で、ナレッジベースを安全に管理できる点が特徴だ。利用者は大規模言語モデルや埋め込みモデルを自由に設定でき、テキスト・画像・動画といった多様なフォーマットのデータを取り込める。さらに文書分割やリランキング、多モーダル処理といった高度な設定をサポートし、検索や応答精度を高められる。


GitHubの公式リポジトリには、インストール手順や環境変数設定、Dockerによるデプロイ方法、さらに詳細なAPIドキュメントが公開されている。APIはナレッジベースの作成・更新・削除・コピーといった管理操作を網羅しており、業務ワークフローやエージェント型AIとの連携に最適化されている。


また、WeKnoraは微信の対話プラットフォームとも連動し、公式アカウントや小程序、企業向けWeChatとの接続を可能にするオンライン版も提供されている。これにより、企業はローカル環境で安全に大規模言語モデルを活用するだけでなく、クラウドを通じて既存のビジネスエコシステムにも統合できる。