Moonshot AIは、基盤モデルKimi K2の最新バージョン0905を公開した。今回の更新では、公開ベンチマークや実際のソフトウェア開発タスクにおけるコーディング性能が向上し、特にフロントエンドコードの美観性と実用性が強化された。
従来の128Kから256Kへと文脈長を倍増させ、長期かつ複雑なプログラミングタスクに対応可能とした点も注目される。また、APIは60-100 Token/sの高速出力を実現し、ツール呼び出しのフォーマット保証、WebSearch Toolのサポート、自動コンテキストキャッシュを備えている。
Anthropic APIとの完全互換も確保され、既存の開発環境に柔軟に組み込める。料金は従来版と同一で、Hugging FaceやModelScopeを通じてモデルを入手可能。Kimi K2はMoE構造を採用したオープンソース基盤モデルで、総パラメータは1兆、アクティブは320億。Cursor、Windsurf、Traeなど複数のAIコーディングツールに既に実装され、国内外クラウド環境でも幅広く展開されている。
Moonshot公式ブログでは、開発背景や技術的進展についても詳細が公開されており、開発者向けリソースが充実している。