中国AI企業MiniMaxは、最新のAIエージェント「MiniMax Agent」にフルスタック開発能力を実装した。これにより、従来はエンジニアチームが必要だったWebアプリケーションを、誰でも一言の指示で自動生成できるようになった。Agentは、Supabaseによるバックエンド管理、Stripeによる決済、cron jobによる定時実行、リアルタイムAPI連携など、実運用に耐えうるフルスタック機能を標準装備。
具体例としては、演唱会の座席予約システム、金融銘柄のリアルタイムモニタリング、海外向けECサイト、Excel連携のダッシュボード生成などが、数十分で自動構築可能となっている。すべての機能は本番環境で動作し、支払い・会員登録・データ表示・メール認証などにも対応している。
この高精度な構築を支えているのが、MiniMax独自のAI Dev Team構造である。Agentは「調査→開発→テスト」の分業型で動作し、ユーザーの要求に対して正確かつ反復可能なアプリ構築を実現している。また、最新機能としてMCP(Mini Command Program)を構築できる「MCP builder」も搭載され、MiniMax Agent内で再利用したり、ファイルとして出力することも可能。
今後も頻繁なアップデートが予告されており、ソフトウェア開発の新しい標準としての進化が期待される。